単品通販向けカートのシステム11選。どこのカートがおすすめ?

通販事業やEC事業においてカートは非常に重要です。現在、カート機能を提供している事業者は複数あり、初めて通販事業にチャレンジされる事業者の方はどこのカートを選べば良いかなかなか判断つかないということもあるかと思います。

今回は、単品通販向けのカートシステムを一覧でご紹介。各カートに特徴があるのでそちらも合わせてご紹介します。

そもそも、単品通販とは?

単品通販とは、1つの商品(もしくは同じ種類の商品)をメディアを利用して販売するビジネスモデルのことをいいます。一般的な通販に加えて、取り扱う商品の数が少なかったり、宣伝する方法が異なったりするといった特徴があります。

リピート通販とは

リピート通販とは、顧客が再度同じ商品を購入することを販売形態としていることを指します。
化粧品や健康食品、コンタクトレンズなど日々高頻度で使用するような商品を販売する方法です。

企業によっては1度目の購入の際に割引または複数購入で割引キャンペーンを行っている企業が多く、顧客によって定期購入の頻度が変更できるようになっています。

単品通販のビジネスモデル

単品通販というと「一つの商品のみを販売するビジネスモデル」と考えがちですが、実際は「ジャンルを一つに絞る販売手法」です。
単品通販を行う際の大前提は、いかに顧客の生涯価値(LTV)を高めるかがとても大切だということです。
多くの場合かなりの広告費をかけて新規の顧客を獲得するので、1回購入してもらっただけでは元が取れません。

そのため、基本的にはリピート購入をしてもらい、以降もその1人の顧客にどれだけ自社の商品を購入してもらえるかが重要です。
単品通販で展開可能なビジネスモデルは以下の3点です。

  • アップセル:よりぎれーどの高い商品をを販売・訴求して売上の拡大を図る方法
  • クロスセル:関連商品を合わせ、複数の商品を販売・訴求し売上の拡大を図る方法
  • 定期購入モデル:単品通販の代表的な販売方法で、顧客に一定間隔ごとに商品を自動配送する契約をする販売方法です。 

売上の基盤づくりのために多くの企業で導入しており、ストックする商品やリピート買いすることが多い商品を多くの企業で取り扱っています。

単品通販にはカートシステムは必要?

単品通販を行う際にカートシステムは、必要です。カートシステムとは、ネットから買い物をできるようにするシステムのことを指します。カートシステムが設置されていないと、購入するためことができずに商品を紹介するだけになってしまいます。

商品を扱っていても直接商品を購入することができず、別の通販サイトにユーザーが流れていきます。そこで、サイト内で商品を購入できるカートシステムを導入し、通販サイトとして役割を果たすようにしましょう。

単品通販向けECカートの主な機能

単品通販では、既述のように、特定の種類、カテゴリーの商品を何度も購入してもらうビジネスモデルです。

一般的な総合通販とは顧客の行動や売り上げる方法も違うので、利用するカートシステムも以下のような継続購入を促す機能が充実したものになります。

  • 定期購入対応(販売頻度を決める機能)
  • フォーム一体型LP作成(個人情報を入力するフォームをランディングページ内で完結する機能)
  • ステップメール配信(到着確認メールや定期の紹介メールを配信する機能)
  • 購入画面でのアップセル誘導
  • お試し購入、クーポン配布(お試し購入やクーポンなどの設定)
  • 分析機能(どのような商品が売れているかを分析する機能)

これらの中でも、定期購入対応やフォーム一体型LP作成、ステップメール配信の3つの機能は単品通販には欠かせません。

単品通販のカートシステムの選び方

カートシステムについて理解したことで、選び方を紹介していきます。カートシステムは購入できるような仕組みを整えることは前提で、付随する機能も多彩。

カートシステムは、通信販売を行う際には最も大切な機能。選び方を間違えると、購入する前にユーザーがサイトから離脱してしまったり、サイト内での分析が困難になったりします。

他のツールと連動しているか

カートシステムを選ぶ際には、他のツールと連携しているかをみるのも重要。

例えば、アクセス解析ツールと連携しているや各種データなどと連携するかなども調べてみましょう。

カートシステムの中には、自動的にデータを収集して、サイトの分析やフィードバックを送ってくれるものもあります。

多様な決済方式に対応しているのか

カートシステムの導入を検討する際には、多彩な決済方式に対応しているのかも必ず確認しましょう。

決済方法が豊富でないとECサイトを利用するユーザーがカートに商品を追加したまま離脱する原因にもなります。

決済方式はさまざまで、例をあげると以下のよう決済方法がメジャーどころになります。

● 銀行振込・郵便振替・コンビニ支払い
● 後払い決済
● 代金引換
● クレジットカード
● デビットカード
● 電子マネー
● QRコード決済

これだけ多彩な決済方法があるので、ユーザーのニーズを理解してできるだけ多くの決済方式が導入されているものを選びましょう。

分析機能などが充実しているか

ECサイトを運用していると

なぜ、ユーザーが購入していないのか?
どこにユーザーが離脱している要因があるのか?

などの壁に衝突します。そこで大事なのが「分析」し「改善」すること。それを分析して改善していくことがサイトを運営していく上では必須です。

カートシステムがデータを収集して、分析を行うものもあるので、機能が充実していうのかはシステムを選びの重要な指標になります。

費用は予算内で収まるか

単品通販向けのカートシステムの費用は、一般的には初期費用、月額費用ともに1~10万円程度が相場です。 機能やサポートが充実していれば当然コストもかかるので、できるだけ自社に必要な内容をピンポイントで搭載しているシステムを選択しましょう。

そして料金体系には、月額固定タイプや利用料に応じた従量制の料金プランなどがあります。 また、決済手数料や、オプションサービスもかかるので相見積を取り比較しましょう。 その際には、必要な機能と将来的にあった方がよい機能の両方から価格を比較しましょう。

サポートは十分に行われるか

通販を行うにあたり、ECサイトを安定して運用することはとても重要です。 システムにはトラブルはつきものです。 そのために、不調時にはきちんとサポートしてもらえるのか、セミナーや勉強会などは行われているのかなどサポート体制についても必ず確認しておきましょう。

メールやチャット電話などの相談できるツールの種類や対応時間、対応スピードなども確認しておきましょう。 一般的に国産のシステムはサポートが手厚く、海外のシステムは最低限のサポートという傾向です。

導入、成果などの実績は十分か

導入実績の実績も事前にチェックしておくべきポイントです。 導入実績が豊富であれば、多くの企業に信頼されているという事であり、システムを選ぶ際に非常に重要な指針となります。

企業によっては、導入企業数や導入企業の成功事例、数字改善の実績などを公開しているメーカーもあります。 成功事例は今後のビジネス展開の参考材料にもなります。

同様の業種や競合他社での導入実績があるか、CVRおよび売上アップなどの具体的な成果があるかを確認し、信頼できるサービスかを判断しましょう。 重要な情報はサイト上には公開されていない場合もあるので、直接問い合わせて確認してください。

単品通販のカートシステム一覧

たまごリピート

月額料金:49,800円~
初期費用:69,800円~

たまごリピートは、定期販売・頒布会販売を自動的に管理できる継続販売専用のショッピングカートです。

通信販売を行う際に、注文数をエクセルといった表計算ツールで管理できなくなった管理者におすすめ。

販促サービスや利用可能な分析ツールも豊富なので、初心者にも利用しやすいショッピングカートといえます。

リピスト

月額料金:14,800円~
初期費用:29,800円~

リピストは、ステップメールや商品申込、広告効果測定、電話受注対応システムを一括で担うカートシステム。

通販初心者からベテランの通販運営者に対応。月額利用料金が安いので、なるべくお金をかけずに単品通販サイトを構築したいという方に特におすすめ。

カスタマーサクセスを支える専用画面やアップセルといった販促も網羅。ステップメールも行う多機能システムといえます。

侍カート

月額料金:70,000円~
初期費用:100,000円~

侍カートは、テンプレートのデザインや定期購入、メール配信、在庫管理などの受注を効率化する機能を搭載するカートシステム。

ユーザーの集客やリピート購入の最適化といった業務を支援するツールで、最先端のマーケティングを行って集客を行いたい人におすすめ。

財経新聞や朝日新聞といったメディアにも掲載実績を持っています。

CRAFT CART(クラフトカート)

月額料金:19,800円~
初期費用:59,800円~

CRAFT CARTは、ポイント機能やシークレットセール、タイムセール販売といった販促機能が特に充実しているカートシステム。

機能面では、少し物足りなさを感じますが、追加のオプションで補うことが可能。

高機能、高品質、安心な価格設定をサービスのウリとしています。

楽楽リピート

月額費用:49,800円~
初期費用:68,000円~

らくらくリピートは、リピート通販、D2c特化型のカートシステム。

他社カートから乗り換える際のキャンペーンやLINE公式アカウントでの連携機能も提供を開始。

導入事例も豊富にあることから、安心してサービスを利用することができます。

W2 Repert(旧リピートPLUS)

月額費用:9,800円~
初期費用:9,800円~

リピートPLUSは、リピート通販を始める際に、すべての機能を網羅するように作成されたカートシステム。

CRM(顧客関係管理)を行うだけでなく、受注管理や出荷の管理などをより便利にするための機能もデフォルトで搭載。

マーケティングからオペレーティングを最適化したい方におすすめです。

ecforce

月額料金:49,800円~
初期費用:148,000円~

ecforceはD2Cに特化し定期購入・離脱防止ポップアップ・ABテスト・クーポン配信・アトリビューション分析をはじめとする高度な分析機能でLP作成などが可能です。 利用している店舗の平均年商は2億円を上回り、ベンチャー企業や大手メーカーでも導入実績が豊富です。

サイトの構築に関してもテンプレートから作成できるので、専門知識が分からなくてもサイトの作成できます。 D2Cベンチャーから大手メーカーまで220社以上で利用されていて利用継続率は99.75%と高水準です。

ecforceのおすすめポイントは、デザイン自由度の高さです。 自社のブランディングはECサイトを運営する上では大切な要素ですので、デザインにこだわる方におすすめします。

サブスクストア

月額費用:49,800円~
初期費用:69,800円~

サブスクストアは、従来にない新しいサブスクリプション特化型のクラウドシステムです。 サブスク・D2C。定期通販/単品通販などのEC事業を一気通貫でフォローしています。 単品リピート通販市場でシェアNo.1で、2020年9月現在で流通総額1,523億円の実績を誇るシステムで、売上が向上した事例も数多く存在します。

導入企業は大企業をはじめスタートアップ企業まで累計1,000社以上を数え、サービス開始から10年以上の歴史があります。 サブスク利用者の平均成長率は5倍です。

電話やメールでの無料かつ無制限のサポートがあり、セミナーや導入企業間同士の情報交換の場を設けるなど、売り上げ拡大へのフォロー体制も万全です。

スマイルツールズ

月額費用:95,000円~
初期費用:150,000円~

スマイルツールズは一見すると費用が割高に見えますが、カート一体型フォームの作成やステップメールの配信、詳細な分析機能など、カートシステム以外にも必要となる機能が全て導入されています。 Webコンサルティング会社のノウハウが詰まったシステムなので、売上をアップさせることが可能です。

多少費用面で割高ではありますが、機能の特徴とユーザーの需要が合致していればコスパがよいといってもいいのではないでしょうか。

Make Shop

月額費用:11,000円~
初期費用:11,000円~

Make Shopは東証一部上場企業のGMOグループがリリースしている販売手数料無料・月額料金のみの日本で一番売れているショップ開業サービスです。 決済手数料も業界最安値の3.14%、オリジナルテンプレートの利用にも料金は一切かかりません。 リーズナブルな価格設定にもかかわらず、クーポン配布やSNS連携などの豊富な機能が備わっています。

決済手数料が最安値であることに加えて、販売手数料もかからないので売上が増え、ショップが成長を続けても高い利益率を維持できます。 これらの特徴で流通総額が10年連続でNo.1に輝いています。

Shopify

月額費用:約3,300円~
初期費用:0円

Shopifyは、世界175ヵ国で数百万にものぼるショップが利用している世界最大級の通販ショップ作成サービスです。 無料から利用できる販売手数料0円のサービスで画像や動画などのデジタルコンテンツの販売も可能です。

総合通販にも使い勝手がいいですが、定期購入もカバーしているので、単品通販やD2Cにも向いています。 ただし、ステップメール配信には外部アプリの追加、フォーム一体型LP作成には外部のLP構築サービスの利用が必要です。

分析や販売チャネルの拡大、業務効率化など必要な機能は、アプリで補強できるのがShopifyの強みです。

単品リピート通販向けのカードシステムを導入するメリット

単品通販は、近年市場が伸びているビジネスモデルです。 ここからは、単品通販向けのカートシステムを利用することで、得られるメリットを紹介します。

コストの削減につながる

一般的に、新規顧客を獲得するには、リピーターと比較し宣伝費や営業活動費など、5倍のコストがかかるといわれています。 リピーターが増えれば新規獲得にかかるコストを下げることが可能です。

単品通販は総合通販とは違い、1つまたは同一ブランドの特定商品のみの取り扱いなど商品管理が容易で人件費も抑えることができるので、低コストで運営することができます。 そのため少ないリソースで開始することが可能です。 また、注文が入れば配送をするだけというシンプルな工程なので、不要なコストは削減できます。

仕入れや人件費にかかるコストが低いので、チャレンジしやすい販売方法です。

新規参入のハードルが低く効率的な経営

総合通販の場合は、あらゆるジャンルの商品を幅広く扱うため、多額の初期投資が必要です。 仕入れコスト以外にも、在庫保管費や人件費なども加えると結構な固定費になってしまいます。

また、総合通販の場合は競合相手が巨大な「Amazon」や「楽天市場」などの大手ECモールです。 そのために、マーケティングやシステム構築に多額の投資をしなければシェアの獲得は難しいといわざるを得ません。

一方で扱い品目が少ない単品通販であれば、初期費用や経営コストも最低限から始めることが可能です。 商品がなかなか売れない場合でも、大きな損失につながるリスクは低く、効率的な経営を行えるので新規でも参入しやすいでしょう。

価格競争に巻き込まれにくい

総合通販では多くの商品を並べるために、あらゆるブランドの商品を扱うことがほとんどです。 メーカーにしても、販売チャネル増やすために複数のECサイトに商品を卸すため、ECサイトどうしでの価格競争につながります。

一方で、単品通販は自社でECサイトを持てるので、価格競争に巻き込まれるようなことがあまりなく、利益率を伸ばすことが可能です。 つまり、自社サイトのみの販売にしておけば、顧客はそのサイトから購入するしかないわけです。 そのため、販売価格のコントロールもしやすく、一定の利益率を確保できる点も単肥通販のメリットといえます。

また、単品通販でよく扱われる化粧品などの商品は企業ブランドが存在します。 そのため、特定の顧客の層に向けて販売していることが多く、消耗品なのでリピートしてくれる可能性も高いです。

単品通販カートシステムに向いている商材

単品通販カートシステムに向いている商材は、定期的に購入する商材です。 例えば化粧品およびサプリメント、健康食品などは日常的に消耗する商品でかつブランドという付加価値を付けることでリピーターを増やしやすいので単品通販カートシステムに適している商材だといえます。

一方で、1度買ったら長期に渡り使用する家具や家電などは単品通販には不向きです。 その他にも、定期購読する雑誌および新聞、学習教材やサブスクリプションの提供にも向いています。

とはいえ、どこにでも売っていそうな商品では、最安値のECサイトでの購入や、繰り返し使おうとは思わないでしょう。 自社のこだわりが詰まった、独自性の高い商品を扱うことも重要です。

単品通販で事業を成功させるポイント

ここからは、単品リピート通販の戦略について解説します。総合通販と異なる販売戦略を知り単品通販を成功させましょう。

ターゲットを明確にする

さまざまな顧客に商品を販売する総合通販とは異なり、単品通販の場合は顧客の属性が似ています。 つまり、正しいペルソナ設定を行い、そこに商品を認知してもらうことが重要なのです。 高品質の勝因を扱っていたとしても、ターゲットが明確になっていないと商品は売れない可能性が高まります。

ターゲットが明確に定まっていれば、サイトデザインをペルソナの嗜好に合わせたり、流入が見込める場所を見定めて効率的に広告を打てます。

LPを活用して初回購入につなげる

見込み顧客を初回購入につなげるには、LPを上手に活用することが効果的です。 LPはランディングページの略で検索結果や広告をクリックした顧客が最初に訪れるページです。

ECサイトではなく商品の魅力を発信しているLPに誘導し、そこで購入ができるように一体型のフォームを設置しコンバージョン率の向上を図りましょう。 商品購入のボタンを押してから他のページに移動すると、購買意欲が下がってしまいます。

初回購入者限定のクーポンやお試し・モニターを取り入れるのも効果があります。

CPOとLTV

CPOはCost Per Orderの略で日本語にすると、新規顧客の獲得単価で、顧客が商品を購入してくれるまでにかかった広告費を指します。 いかに効率的な広告運用で新規顧客を得ているかを図る指標です。 計算式は投下コスト÷総新規顧客数で求められます。

LTVはLife Time Valueの略で顧客生涯価値を表すマーケティング用語で、特定の顧客が、生涯にわたりもたらしてくれる利益を表す指標です。 計算式は平均顧客単価×平均購買頻度×平均継続期間で求められます。

単品通販を行う上で行うべきマーケティングとは、CPOを減らしLTVを最大化する作業です。 簡単にいうと、コストを極力抑えて集客し、顧客にリピート購入してもらうことです。

カートシステムとCRMツールを組み合わせれば売上倍増?

カートシステムを利用する際には、CRMツールで顧客関係管理をすることでサイトに対する顧客の満足度を高めることができます。

カートシステム内の分析だけでなく、サイト全体の顧客情報を分析することで売上を大きく飛躍させることが可能です。

まとめ

カートシステム導入のメリットやカートシステムの選び方・おすすめのシステムについて紹介していきました。

おすすめのカートシステムを比較して、運営と最も相性の良いツールを選びましょう。

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