WordPressで顧客管理はできる?便利なCRMプラグイン、ツールをご紹介

利用ユーザーが一億人超えのコンテンツ管理システムの代表格であるWordPress。コンテンツ管理を行いながら、顧客管理もできたら良いと思いませんか?

コンテンツ管理や顧客管理などを一つのシステム・ツールで一元管理できたら便利ですよね。

今回はWordPressを利用しながら、顧客管理を行いたいという人に向けて、コンテンツ管理を行いながら、顧客管理を行うことが可能なのか? その際にはどのような注意点があるのかなどを紹介していきます。

WordPressで顧客管理は可能?

そもそも、WordPressで顧客管理は可能なの? と思う方もいるかと思います。
結論からいうと、WordPressで顧客管理は可能です。

理由は、WordPressで顧客管理を専門にしているプラグイン(機能を拡張するソフトウェア)が存在するからです。例えば、お問合せフォームから送信された情報を紐付けて、メールアドレスを管理するといった機能が利用できるようになったりします。

WordPressで顧客管理ができるCRMプラグイン

これからWordPressで顧客管理ができるCRM(顧客管理)プラグインについて、解説していきます。CRMプラグインは日本語サポートされていないものが多く、機能も十分でないものが多数。

そのため、利用しやすいプラグインを厳選したので参考にしてみてください。

『Flamingo』

『Flamingo』は、WordPressで利用できるプラグインの中で日本語サポートされているプラグインです。

『Flamingo』は、以下の特徴があります。

【特徴】
1.ContactForm7から送られたメールアドレスやメッセージテキストを一元管理
2.コメントからユーザーの名前、メールアドレス、コメントの数を把握
3.データをCSVで出力(エクスポート)できる

『Flamingo』 は、Contact Form 7のために作成されたメッセージを保存するためのプラグインになります。

そこに機能が加わり、お問い合わせから送信されたメッセージや情報を管理できるようになっています。

どの経路からメッセージが送られたのか? や 送信者を絞り込みたいときにもWordPressを利用できる人なら迷うことなく管理することができます。

『Jetpack CRM』

『Jetpack CRM』は、WordPressで顧客管理ができるプラグインです。

『Jetpack CRM』は、元々『Zero BS CRM』というプラグインをJetpackが買収してリブランディングしたものになります。

【特徴】
1.複数のプラグインを入れる必要がなく、これひとつで30種類以上の機能がある。
2.無料・有料のプランがあり、ほとんどの機能を無料で利用できる。

顧客情報を管理したり、メールを一括送信できたり、自身のイベントを管理することもできます。

機能の一つである連携機能では、自身のSNSアカウントと連携させれば投稿した記事をTwitterに自動で共有出来ます。

『Jetpack CRM』は無料で利用できるので、プラグインを検索してダウンロードした瞬間から使うことができます。

『SugarCRM』

『SugarCRM』も、WordPressにおける顧客管理を可能にするプラグインの一つです。 日本語は有償版でのみ対応しています。 『SugarCRM』には以下の特徴があります。

【特徴】
1.カスタマイズの自由度が高い
2.導入後ノータッチで顧客管理が可能になる

『SugarCRM』はオープンソースのプラグインであるため、カスタマイズの柔軟性や直感的なカスタマイズが可能です。

さらに、『SugarCRM』を導入後の顧客管理の過程でデータ入力の操作が少なく、最終的な顧客管理の効率も向上することが見込めます。 また、『SugarCRM』は、利用しているユーザー数の多さという点で利用における不安も比較的少ないプラグインと言えます。

『UpiCRM』

『UpiCRM』も、WordPressにおける顧客管理を可能にするプラグインの一つです。

日本語対応はしておりませんが無料で使用できます。 『UpiCRM』には以下の特徴があります。

【特徴】
1.Wordpress管理画面から分析出来る
2.シンプルなUIで使いやすい

『UpiCRM』はComtactForm7などから得たメッセージや顧客データを一元管理出来るプラグインになります。

顧客情報の並べ替え機能もあり、検索・分析がしやすいので、マーケティング分析が容易になります。またCSV形式でデータを抽出できるのも便利な点です。

WordPressのプラグインを使う際の注意点

ここまで、WordPressで利用できるCRMプラグインを紹介していきました。プラグインを利用する際の注意点について解説していきます。

注意点①|有名じゃないプラグインは使わない

WordPressのプラグインのプラグインを利用する際に最初に気をつけてほしいことは、有名ではないプラグインは使わないほうが良いということ。

理由は、知名度が低いプラグインはその分、使い方やエラーに関する情報が出回っていないことが多いからです。

「もっと使い方を知りたい!」「エラーが出てしまった」そのような時に検索しても出てこない場合、問題を解決することはできなくなってしまいます。

注意点②|バージョンが古いものは使わない

プラグインを検索すると、リリース日や最新更新情報を確認できます。これらの情報が古いものは利用をしないようにしましょう。

すでに開発者が開発を行っていないことが多く、エラーや問い合わせに対しても回答してくれないことが多いためです。

注意点③|使っている人が少ないプラグインは使わない

注意点①の内容と似た理由ではありますが、使っている人が少ないということはプラグインに関する情報も少ないということ。

他にも、「インストールしたけどよくわからないのでやめた」などのネガティブな理由があるため使っている人が少ないということも考えられます。

わざわざ知名度やレビューの少ないプラグインを利用する必要がないので、上述したプラグインの中から利用するにしましょう。

注意点④|評価が低いプラグインは使わない

プラグインは、ユーザーの評価の点数を星で表示しています。 この星の数が少ないプラグインは使用するのを控えた方が無難です。

できるだけ星4以上のものを使用するようにしましょう。星5に近いものほど優良なプラグインである可能性が高いです。ただし、評価が良くてもレビュー数が少ないものには注意してください。

ネットで検索して評価を調べても良いですね。

WordPressのプラグインを使って顧客管理をする際のリスク

セキュリティレベルの低さ

WordPressのプラグインを使って顧客管理するリスクのなかで最も重要なのが、セキュリティレベルの低さ。

世界的に利用者も多いため、セキュリティの抜け道も多く見つかっています。メールアドレスやID、passwordが判明するとすぐに顧客情報にアクセス可能。

また、管理者側の情報セキュリティチェックも甘く二段階認証を取り入れている利用者も少ないかと思います。

このことからWordPressで重要な情報を管理することはリスクといえるでしょう。

プラグイン同士の相性

プラグインで表示していた画面が急に表示されなくなってしまった。
さっきまで使えていた機能が急に使えなくなった。

このような問題はプラグイン同士が影響しあって、機能を打ち消し合うことで発生します。

その場合、プラグイン同士が影響しているのか一つ一つ調べる必要が出てきます。相性はインストールするまでわからないので、プラグインを利用する際には注意が必要です。

サイトスピードの低下

プラグインは、拡張機能のようなもので入れれば、入れるほどサイト自体も重くなってきます。

サイトスピードが遅いと顧客管理がしにくくなるばかりかサイトを利用するユーザーが離脱する原因にもなるので、リスクとなります。

顧客管理にはCRMツールがおすすめ

便利な点がある反面、上記で述べたリスクも有るのでCRMツールの導入をおすすめします。

以下ではWordpressと連携機能のあるCRMツールをご紹介します。

『うちでのこづち』

うちでのこづちは、導入企業700社以上を誇り、顧客満足度93%以上得ているCRMツールになります。

【特徴】
1.直感的に使え、抵抗感が少ない優れたUI
2.導入から運用までトータルサポート

ボタン一つで顧客データの分析が可能で、メール配信・LINE配信などプロモーション機能も豊富です。

また、効果検証もしやすく行った施策に対する顧客のアクションを細かく可視化することも出来ますので大いに支えてくれるでしょう。

『Hubspot』

Hubspotは、世界120カ国以上、約13万社以上のお客様を持つHupspot社が提供するCRMツールになります。

【特徴】
1.無料で使える
2.セールスに特化した機能が豊富

HubspotCRMは取引のトラッキング、企業インサイト、Eメールの追跡と通知、ウェブチャットなど無料ながら十分に使用できる機能があります。

また有料サービスにすると、コンテンツ管理やカスタマーサポートサービスなど高度なMA機能も使用できるなど充実されたCRMツールを使うことが出来ます。

『Zoho CRM』

Zoho CRMは、世界で25万社以上の導入実績があるZoho Japan株式会社が提供するCRMツールになります。

【特徴】
1.安価で使える
2.AIをつかった営業支援機能

ZohoCRMは基本機能は無料で使用できます。一番安いスタンダードプランで月額1440円/ユーザー、一番高額でも月額5400円/ユーザーで使用できる、CRMツールの中でも安価の部類になります。

また無料でモバイルアプリも提供されており外出先でも商談状況や顧客とのやり取りが可能など営業活動を支える強力なツールになっています。

あったら便利!定番プラグインを紹介

WordPressへプラグインを導入することを考えた際に、まず検討すべき定番プラグインを紹介します。 これらのプラグインを導入することで、その汎用性の高い効果によって全体的なパフォーマンス向上を期待することができます。

『BackWPup』

『BackWPup』は、WordPress上のサイトデータのバックアップが可能なプラグインです。

単にバックアップを取るだけでなく、自動バックアップのスケジュール操作や、Dropboxなどの他のクラウドサーバーと連携できるなどの便利機能があります。 また、バックアップ操作もWordPressの管理画面上からできるため、煩雑な操作が必要ないことも『BackWPup』の大きな特徴です。

『Contact Form7』

『Contact Form7』はWordPressサイト上にお問い合わせフォームを設置できるプラグインです。

操作も簡単な上、自動返信メールやプレースホルダーテキスト、ドロップダウンメニューといった機能を追加することもできるため、『Contact Form7』はWordPress上での顧客管理においても有用なプラグインの一つと言えます。

『SiteGuard』

『SiteGuard』はその名に記してある通り、サイトのセキュリティーを強化し、サイトに対して有害な要素に対する防御機構を構築することができるプラグインです。

特に許可されていないログインやパスワードに対する攻撃に対して、数多くの対策機能を有しています。 『SiteGuard』を導入することで、サイト全体のセキュリティレベルを引き上げることが可能です。

『Broken Link Checker』

『broken Link Checker』はWordpressサイト上に存在するリンク切れを発見し通知してくれるプラグインです。

『Broken Link Checker』は内部リンクだけでなく外部サイトへのリンクにも反応するので、徹底したリンク切れ対策をすることができます。 また、リンク切れ以外にも、消失した画像や、リダイレクト設定になっているリンクなども検出することが可能です。

『Akismet』

『Akismet』は迷惑コメントなどの悪意あるスパムコメントを防ぐプラグインです。

インターネット上にコンテンツを公開している以上、悪戯や迷惑コメントなどの悪意あるコンテンツと接触してしまうのはある意味必然的なことです。 しかし、この『Akismet』を導入することで、それらのコメントを発見し、有害と判定したコンテンツに対してはフィルターを形成し、スパムを防御することができます。

SEOに効果的なプラグインを紹介

WordPress上でサイト作成をする際に、SEO対策をアシストし、サイト全体の精度を向上してくれるプラグインを紹介します。

これらのプラグインを導入することによって、サイトをSEOの観点から最適化し、より高いパフォーマンスへとつながるWordPressサイトの作成が可能になります。

『All in One SEO Pack』

『All in One SEO Pack』はSEO対策に有効な機能を多彩に搭載したSEO特化のプラグインです。

“All in One”の名前の通り、このプラグインを導入することで、XMLサイトマップ設定や、Googleアナリティクスやタイトル、メタタグなどの一般設定といったサイトのあらゆる部分のSEO施策をカバーすることができます。また、無料版でもかなり豊富なSEO対策機能が導入される点も、『All in One SEO Pack』の大きな利点です。

『Yoast SEO』

『Yoast SEO』も、SEO対策の豊富な機能を兼ね備えたプラグインの一つです。

XMLサイトマップ設定や、タイトルタグやメタディスクリプションタグといった基本SEO対策は網羅されています。さらに、Google search consoleとの連携といったオプションも搭載しているので、『Yoast SEO』を利用することでも、サイト全体をSEO的に最適化することができます。

また、『Yoast SEO』はプラグイン全体が高頻度でアップデートされるので、常に安全かつ最新のSEO対策をWordPressサイトに施すことが可能です。

『The SEO Framework』

『The SEO Framework』はシンプルかつ効率的なSEO対策が特徴のSEO特化プラグインです。

『The SEO Framework』の大きな特徴として、コンテンツの自動最適化機能があります。 プラグインのシステムに搭載されているAIによってXMLサイトマップ設定やタイトルタグといった基本的なSEO施策を自動で行ってくれます。 また、『The SEO Framework』は無料な上に、追加料金の発生などがないので、コストパフォーマンスや導入しやすさという点も大きな特徴といえます。

『Premium SEO Pack』

『Premium SEO Pack』は、豊富な機能が搭載された上級者向けのSEOプラグインです。

基本的なSEO設定はもちろん、コンテンツの解析やFacebookへのコンテンツ投稿、表示スピードの確認などもできます。あらゆる機能が付いているため、プラグインを入れ過ぎたくない方にもおすすめですよ。

『Premium SEO Pack』には、無料プランと有料プランがあります。細かくSEO設定を行いたい方は有料プランを選ぶと良いでしょう。サポートサービスも付いているので安心して使えます。

デザイン制作に有効なプラグインを紹介

WordPress上に導入できるプラグインには、サイトのレイアウトやテーマなどのデザイン面に対しても有効に機能するものもあります。

WordPressサイトのデザイン性を最適化することで、ユーザーに対して視覚的な訴求力が高まり、集客性などの観点からサイト全体の効能の上昇が見込めます。

『Smart Slider 3』

『Smart Slider 3』はサイト内にスライドショーやスライダーなどを追加し、WordPressサイト全体のデザイン性を向上してくれるプラグインです。

プラグインを使用する際に、専門的なカスタマイズ知識を必要とせず、簡単な操作でサイト全体の視覚的効果を高めることが可能になります。

『Page Builder by SiteOrigin』

『Page Builder by SiteOrigin』はWordPressサイトの全体のレイアウトに対して機能するプラグインです。

『Page Builder by site Origin』もプラグインを使用する際にカスタマイズ専門知識やコーディングの深い知識などは必要としないので、簡単にサイト全体のレイアウトデザインを向上することができます。 また、WordPress上で視覚的にレイアウトをカスタマイズできるので、サイトの完成形をイメージしながら直感的にレイアウトを作成できる点も特徴です。

『Word Balloon』

『Word Balloon』は、サイト内に会話調の吹き出しを表示できるプラグインです。

吹き出しをサイト上に表示させることによってユーザーに親近感を抱かせるようなデザインのサイトが構築可能です。また、『Word Balloon』には吹き出し以外にも、エフェクト演出や、アイコン、フィルター、サウンドといった様々なオプションも搭載しているので、このプラグインひとつで多くのデザイン面を最適化することができます。

顧客管理を行うならCRMツールを導入しよう

これまで説明してきたようにWordPressで顧客管理を行うことは可能です。しかし、サイト自体が重くなったり、セキュリティの脆弱性が出たりとリスクが多いのも事実。顧客管理を行うなら、顧客管理専用のツール(CRMツール)を導入しましょう。CRMツールなら顧客情報の管理のしやすさはもちろん、セキュリティの万全。

顧客管理に力を入れるならCRMツールは欠かせません。

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