リターゲティングとリマーケティングって何が違うの?基礎知識や仕組みを解説

「リターゲティング」は特定のユーザーに広告を配信するマーケティング手法として、既に多くの事業で採用されています。
適切なリターゲティングを行うことでサイトの再訪問からコンバージョンにつなげられるので、広告としての高い成果に期待可能です。

そんな魅力を持つリターゲティングですが、ときに「リマーケティング」とも呼ばれることはご存知でしょうか。
リターゲティングとリマーケティングという2つの呼び名を持つことから、「それぞれにどんな違いがあるの?」と疑問に感じることもあるかと思います。

そこでこの記事では、リターゲティングとリマーケティングの違いについて解説します。
リターゲティングとリマーケティングにおける基本的な仕組みも確認していくので、この機会に詳細を把握してみてください。

リターゲティング、リマーケティングの違いは?


まずはリターゲティングとリマーケティングにおける、基本的な違いについて紹介します。
リターゲティングおよびリマーケティングを実施する前に、言葉の違いから確認しておきましょう。

媒体ごとに呼び方が異なるだけ

実はリターゲティングとリマーケティングは、媒体ごとの呼び名が異なるだけで、基本的な意味は同じとなっています。

リターゲティングもリマーケティングも、「1度自社サイトを訪れたユーザーに広告を出し、再訪問を促すマーケティング手法」という点では一致しているのです。
そのためリターゲティングとリマーケティングのどちらの言葉が使われている場合でも、仕組みや目的は同じであると考えられます。

リターゲティングという言葉は、Yahoo!広告や Facebook広告など幅広い広告媒体で使われているのが特徴です。
一方リマーケティングという言葉を使うのは、現在はGoogle広告のみとなっています。

「Google広告はリマーケティング、それ以外がリターゲティング」と覚えておくことで、それぞれの違いがわかりやすくなるでしょう。

リターゲティング広告の仕組みについて


リターゲティング広告は、Webサイトに訪れたユーザーにCookieを付与し、その後の行動を追跡して広告を配信する仕組みです。
Cookieを付与されたユーザーが別のWebサイトやアプリを閲覧すると、そこにある広告枠を使用して自社コンテンツの広告を打ち出すことができます。
自社サイトから離れてしまったユーザーに対して、ピンポイントで広告を配信できるため、商品のリマインドや再訪問を促すことができるのです。

この仕組みはリマーケティングも同様で、Cookieを用いての広告配信が行われています。

リターゲティング広告の種類


リターゲティング、およびリマーケティング広告には、以下のような種類があります。
それぞれGoogle広告とYahoo!広告で利用できるのかを参考に、詳細を確認してみましょう。


リターゲティング広告の種類によっては、特定の広告媒体でしか利用できない手法も見られます。
事前にどのようなマーケティングを実施する予定なのかをしっかりと把握した上で、必要とされる広告の種類を選定していくのがリターゲティングのコツです。

また、リターゲティング広告を利用できる広告媒体の種類は、下記のようになっています。

・Google広告
・Yahoo!広告
・Facebook広告
・Instagram広告
・LINE広告

国内で有名な媒体の多くが、リターゲティング広告を使える環境を整えています。

リターゲティングを使用するメリット


リターゲティング・リマーケティングを使うことには、「見込み顧客へのアプローチになるためコンバージョン率が高い」「費用対効果を上げられる」などのメリットがあります。

リターゲティングはCookieを付与したユーザーに向けて再度アプローチを行うことになるため、基本的な対象は既に自社コンテンツを把握している見込み顧客です。
ある程度自社に興味を持っていることに期待できるので、リターゲティング広告による接触を実施することで購買意欲をかき立て、コンバージョンにつなげやすくなります。
「サイトへの流入数は増えているのに、実際に購入してくれるユーザーが増えない」という課題にも対応できる点が、リターゲティングのメリットの一つです。

リターゲティングはコンバージョンの可能性が高いユーザーに広告の配信を絞ることができるため、無駄な広告費を削減して費用対効果を上げられます。
対象ユーザーを「カートに商品を入れた」「〇〇のページを閲覧した」といったセグメントに分類することもできるので、よりユーザー個人のアクションに合わせた広告を配信可能です。
全てのユーザーに同じアプローチをするのではなく、必要に応じた広告を採用してコストをコストを抑えられる点もまた、リターゲティングのメリットになるでしょう。

リターゲティングを使用するデメリット


メリットがある一方で、リターゲティング・リマーケティングにはデメリットもあります。
例えば「追跡によってユーザーに不快感を与える可能性がある」「新規顧客の獲得が難しい」といった点が、デメリットとして挙げられるでしょう。

リターゲティングでCookieによる追跡が行われると、ユーザーの意思に関わらず広告枠に自社の商品が表示されます。
何度も繰り返されると「しつこい」と感じられることもあり、マイナスのイメージに捉えられることもあるのです。
広告が配信される回数や期間を調整して、ユーザーが嫌にならないラインを守ることがポイントになります。

また、リターゲティングは1度以上サイトに訪問経験のあるユーザーへのアプローチ方法なので、新規顧客の獲得には向いていません。
配信ボリューム自体は決して多くないため、あくまで見込み顧客の再訪問を狙うための手法として割り切るのがおすすめです。
リターゲティングのみにコストをかけすぎると、コンバージョンが安定しやすくなる一方で、CVが伸びなくなる可能性も考えられます。

リターゲティング広告の懸念すべき点


リターゲティング広告においては、いくつか懸念点もあります。
広告効果を正しく引き出せるように、以下の要素も確認しておきましょう。

リスト内のユーザーによって成果は左右される

リターゲティング・リマーケティングは、リストとして集められたユーザーによって成果が左右されてしまいます。
サイトを訪問したユーザーは自社コンテンツを知っている可能性は高いですが、必ずしも購入を検討するほど興味を抱いているとは限りません。
ユーザーの気持ちや目的次第では、既に自社コンテンツが購入の検討対象から外れている可能性もあるのです。

その場合、いくら精力的に広告を配信しても、コンバージョンにつながらない可能性が高くなります。
リターゲティングにおいては、「リストに入っている=全員が見込み顧客」という考え方をするのではなく、あくまでそれぞれのユーザーの思いや行動によって成果は変わると理解しておきましょう。

一定数以上のユーザーがいなければ効果が薄い

リターゲティング・リマーケティングは、一定数以上のユーザーが確保できていなければ広告効果が薄くなる懸念があります。
リターゲティングではユーザーリストを作成して広告配信相手を確保しますが、リストを増やすには専用のタグをWebページに埋め込んで訪問者にCookieを付与しなければなりません。
リストの充実には1ヶ月程度の時間が必要とされることもあるので、一定数のユーザーを集めるまで時間がかかる可能性があることも把握しておきましょう。

そもそもユーザー数が少ないとリターゲティング広告ができないことも多いため、まずは広告配信の対象となるユーザーのリストを増やしていく必要があります。
広告媒体によって100〜1,000程度のユーザーリストが必要になるため、リターゲティングを行う場合にはその規模のリストを目安にしてみましょう。

基本的なリターゲティング広告の活用術


リターゲティング広告を配信する際には、基本的な活用術として以下の方法が紹介できます。
商品や目標によって臨機応変な調整は必要となりますが、一つの活用方法として参考にしてみてください。

まずは、リストを有効期限30日で作成

リターゲティングでは、ユーザーをリストに登録する際にそれぞれ有効期限を設けますが、まずは30日で作成することがおすすめです。
例えばGoogle広告では有効期間を最長540日まで延ばすことができますが、そこまで長期間ユーザーが自社コンテンツの購入を悩んでいるとは考えづらいので、無駄な広告費が発生してしまいます。
逆に有効期間が数日程度など短すぎると、ユーザーの購買意欲を刺激できるチャンスを逃す結果になるかもしれません。
そのためまずは30日間の有効期限で作成して、コストバランスを意識した広告展開をしてみましょう。

次に、30日間のリストよりも強化した有効期限7日間のリストを作成

リテーゲティングで30日間のリスト作成した後には、さらに条件を絞り込んで強化した有効期限7日間のリストを作成します。
一般的にユーザーは訪問からの日が浅いほど、コンバージョンする確率が高いです。
そこで30日間のリストより入札単価を上げた7日間のリストを作成して、より効果が見込めるユーザーに広告を効率良く配信することがポイントになります。
「興味はあるがその日は時間がなくて購入できなかった」「購入予定だが一応他の商品と比較してから決定したい」といった購入意欲の高いユーザーに対して、早めにアプローチができるように備えましょう。

こちらでは仮に強化したリストの期限を7日間としましたが、リストの有効期限は取り扱っている商品などによって最適な長さが変わります。
高額な商品であればユーザーの検討期間は長くなることが予測でますし、日常的に使用するシーンが多い商品なら逆に検討期間が短くなると予測可能です。
ユーザーがどれくらい商品に関心を示し続けるのかをシミュレートして、リストの最適な有効期限を模索することがおすすめされます。

フォームページリストを作成

リターゲティングのリストを作成する際には、問い合わせが行えるフォームページまで到達したユーザーを特別にリスト化することもおすすめです。
フォームページや商品を確保するカートページを閲覧したユーザーは、トップページだけを見て離れてしまったユーザーよりも、コンバージョンしやすいと考えられます。
自社サイトを訪問したユーザーを全て同列に扱うのではなく、どのページまで見たのかで優先順位を変えていくことがポイントです。

コンバージョン者はリストから削除

自社コンテンツの商品がリピーターを産まない場合には、コンバージョンしたユーザーはその都度リストから除外していきます。
既にコンバージョンしたユーザーにいつまでも広告を配信し続けても効果が見込めないので、これから購入するユーザーに集中してコストパフォーマンスを高めることがおすすめです。

一方で、リピートされる商品の場合には、タイミングを見計らって広告を配信することで再度の購入につなげられます。
一概にコンバージョン者をリストから即削除することが正解とは言えないので、取り扱うコンテンツの性質に合わせて調整してみてください。

リターゲティング広告の上手い配信戦術


リターゲティング・リマーケティングは、ただユーザーに広告を配信し続けるだけでその効果を最大限に引き出せるとは限りません。
具体的な目標や戦術を考えて、効率良くその機能を使っていくことが重要です。
以下からは、リターゲティングにおける上手い配信戦術について解説します。

追跡期間に応じて段階的な配信を行う

リターゲティングでは、追跡期間に応じた段階的な広告配信を行って、無駄のない形でアプローチをすることが重要です。
「数時間前にサイトを訪れたユーザー」と「1ヶ月前にサイトを訪れたユーザー」では、購入のモチベーションが変わります。
ユーザーのモチベーションが高いときに重点的に広告を打ち、時間が経過してモチベーションが下がるにつれて広告の頻度も下げていくことで、効率良く広告費を使うことが可能です。
いくつかの期間に分けて広告配信の詳細を変更し、そのときのユーザーに見合った形でアピールできるように備えましょう。
一方で、追跡期間を細かく設定しすぎると、分析がしづらくなって最適な配信が難しくなるので、リストのボリュームに合わせての調整は必要です。

ドメインが異なるユーザーにも配信を行う

自社サイトを複数持っている場合は、訪問したユーザーに違うドメインの広告を配信するリターゲティング戦術も考えられます。
例えば「A」の自社サイトに訪れたユーザーに対して、別の商品を取り扱う「B」の自社サイトの広告を配信することで、「こんな商品もあるんだ」という発見を与えることが可能です。
ユーザーの選択肢を増やし、コンバージョンの確率を上げられるため、複数のサイトを展開している場合には異なるドメインの広告を配信することも検討してみましょう。

購入者に対して配信

リマーケティングは見込み顧客だけでなく、既に購入を終えたユーザーに対しても広告を配信できます。
消耗品や新作が定期的に作られる商品などは、購入者に積極的なアプローチを行ってリピート購入を促すこともおすすめです。
「だいたい〇日程度で買い替えが必要になる」といったシミュレートをすることで、効果の高いタイミングで購入者への広告配信が行えます。
また、購入者に対してメルマガを配信し、再購入でお得になるクーポンを配布するなどのアプローチも検討可能です。
商品によっては、コンバージョンが完了したユーザーのために専用の広告配信を積極的に行うことも考えられます。

まとめ


リターゲティングとリマーケティングは、基本的に同じ意味を持つ言葉です。
どちらの場合でも把握しておくべき仕組みや戦術は変わらないので、この機会に基本的な概要を確認してみてはいかがでしょうか。

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