2018/06/25

商品分析

世界各国の検索サイトからECに関連するキーワードを検索すると、どのような結果となるのか? 今回は日本の通販で強い「健康保持用摂取品」から「サプリメント」のキーワードで検索していきます。


【Contents】

・アメリカ「supplement」で検索

・中国「保健食品」で検索

・ドイツ「Supplement」で検索


今回はネット通販で強い「健康保持用摂取品」から「サプリメント」のキーワードで検索していきます。
総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」では「健康保持用摂取品」のネットショッピングでの購入割合は13.5%。特に40歳代前後、中・若年層での購買が高くなっています。

日本での「サプリメント」での検索結果(リスティング広告以下)ではAmazon、ユーグレナ、DHC、ファンケルと続いており、Amazonの他は有力なメーカーが上位に入っています。

外国ではどのような検索結果となるのか、今回はサプリメント市場の定着しているアメリカ、中国、ドイツを見ていきます。

海外の消費者がどんなニーズを持っているか、商圏として有効かなど越境ECのひとつの参考になれば幸いです。

検索には各国のyahoo!またはGoogleを使用します。

アメリカ「supplement」で検索



サプリメント市場第一位といえばアメリカです。
Google による検索では Dictionary に続く上位は著名な iHerb.com でした。
iHerb は「世界のお客様に自然商品を最もお得な価格で提供する」というコンセプトで早くから各国版にローカライズされたサイトを立ち上げ、160か国以上に展開する越境ECの見本となりそうなアメリカの企業です。
日本語サイトから購入された経験のある方もいらっしゃるかもしれません。



売れ筋商品はCalifornia Gold Nutrition, Omega-3, Premium Fish Oil, 100 Fish Gelatin Softgels。魚(アンチョビ)のオイルを濃縮したもので心臓の健康をサポートするサプリメントのようです。

iHerb以下表示されたサイトはこちら。

「Global Healing Center」 販売サイト
「ONNIT」 スポーツ系サプリメント
「Labdoor」 健康食品ランキングサイト

偏った食生活を補うためにビタミンやミネラルを摂取して病気の予防や進行を妨ぎたいというニーズに支えられているアメリカのサプリメント市場ですが、最近はサプリメントの必要性や安全性の問題が論争となっています。

中国「保健食品」で検索



中国はアメリカに次いで第二位の市場規模で、健康食品市場は拡大の一途をたどっています。
Yahoo!による検索では食品薬物管理署、保健食品產業組織と続き3つめに「美仕德健康生活」という通販サイトが出てきました。



なんとも宅急便のイラストが気になります。(ヤマト運輸では中国での個人への宅配はしていないようです)
いろいろなサプリが並び、パッケージの迫力に圧倒されます。
トップページの大きなバナーの【南極寶】磷蝦油,全球獨創移動式磷蝦油製造工廠は南極のオキアミを砕氷船で捕獲し、コリンリン脂質を抽出したサプリメント。代謝を助け健康を維持するとのこと。

「美仕德健康生活」以下表示されたサイトはこちら

「杏一健康生活館」健康食品から日用品まで 販売サイト
「全天然萃取營養專科配方」メーカー
「活力之泉生技有限公司」メーカー

ちなみに百度(Bidu)での検索結果上位はこちら



「保健食品_委托加工找广元生物_保健食品_委托加工14年」健康食品のメーカーサイト、OEM生産等
「北京采瑞医药科技有限公司」健康食品の研究開発
「2018世博威食品展览会」健康博覧会 CIHIE・健康フェアのサイト

メーカーと開発機関、健康博覧会サイトと続きます。博覧会「CIHIE・健康フェア」は約700の参加国、1,200人以上のブース、40,000平方メートルの会場となかなかの規模のようです。

2016年3月の日本貿易振興機構(ジェトロ)の健康食品調査(中国)では、
仕事によるストレスの増加や生活、飲食習慣の変化により、多くの若者および中年層が半健康状態に陥っており、これらの人々が健康食品業界の新たな主要ターゲットとなっているとしています。
また、中国内で販売される健康食品の85%は国産で、輸入品は15%。しかながら製造技術レベルなどの理由から中国産製品の多くは中・低価格帯の製品で、高級健康食品のほとんどは米国 、オーストラリアの輸入となっているとしています。

ドイツ「Supplement」で検索

欧州での最も大きなサプリメントマーケットはドイツです。
Yahoo!でのDictionaryに続く検索上位はこちら。



どれもスポーツのプロテイン系のサイトがヒットしていますので、Supplementはそちらの意味合いが強いようです。



強力そうなデザインのN.O.-Xplode 3.0 Erfahrungはアルギニン、リジン、グリシンなどを成分としたトレーニング飲料で、水溶性でスイカ味、飲んだ直後は胃の中が少し重くなるそう。

「Supplement」ではヒットしませんでしたが、健康食品の通販サイトはこちら。



トップセラーのCURCUMA FORTEは特許取得済みの液体クルクミンを含有したカプセルで、高血圧、早期老化、脳卒中または他の疾患につながる可能性のある細胞の損傷を防止するという頼もしいサプリでした。

ドイツはサプリの基準が世界一厳しいといわれているためか、商品全体に真面目な印象があります。
ハーブ系サプリメントが市場に定着しているドイツですが、オーガニックの市場規模も大きく、日本の食品との親和性においては商圏と考えられそうです。

最後に

今回はアメリカ、中国、ドイツと見ていきました。この3つはサプリメントに対して意識の高い国ですが、ロシア、イタリア、インドは「サプリメント」「健康食品」などのキーワードではヒットしませんでした。
検索の結果にも食生活や文化の違いがあらわれるのが面白いところです。

今後、越境ECをはじめるにあたっては、ニーズだけではなく、ライフスタイル、文化や習慣の違い、過去と現状などをリサーチすることが商品展開のヒントとなるでしょう。

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